私たちは、親から子へ、孫へ、代々受け継がれてきた山形県の在来野菜を中心に栽培をしています。在来野菜の栽培農家は高齢化。10年、20年後には生産が途絶えてしまう恐れがあります。地域固有の財産である在来野菜は、継承されてきた地域の伝統・食文化・人のおもいを運ぶもの。その「たね」を、私たちは次の世代へつなげる使命があると感じています。
■循環型農業
地球上の全ての生き物、天候、生態系は循環の中で成り立っています。かつては、人の暮らしも、その「環」を大事にしていました。
私たちは、地球の中の巡りの環を意識し、肥料も生ゴミを無駄なく利用して肥料に変えるなど、巡る農業=循環型農業を行っています。
■もがみ紅花などの在来種の栽培
山形特産の紅花。中でも日本の伝統的な染色に使われる最高級品種もがみ紅花は、一度消滅しかけたものの、心ある人たちの手により奇跡の復活を遂げた山形の在来種です。しかし、栽培農家の高齢化に伴い、年々生産の担い手・生産量共に減少傾向にあります。従来は染料用の紅花を栽培する過程で間引きした若菜を栽培農家など一部でのみ食べられてきましたが、私たちはこれを食べるために栽培しようと、「ベニーリーフ」という商品を開発して世に送り出しました。多くの人にこの栄養価が高くおいしい野菜を食べていただき、もがみ紅花の生産を継続させたい・・・それが私たちの願いです。
この他にも赤根ほうれん草などの在来種を栽培しています。
※もがみ紅花は年に一度、7月には花を摘み、紅餅に加工して染色用にも出荷しています。
全ての植物のいのちは“たね”から始まります。“たね”は原点です。原点を意識することは、何が今一番大切かを常に顧みること。私たち人間の都合だけでなく、自然や植物の側に立ち、いのちを育むという視点を忘れず、「商材としての農産物をつくり売る」という農業のイメージを変えていくために、私たちはここ山形で日々挑戦しています。
あなたの食卓にこの山形の恵みが届きますように。
この恵みが次世代の子どもたちが生きる未来へつながりますように。